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未だに英語から逃げている日本企業


今週さいたま商工会議所のビジネス交流会があり、Rizaと二人で参加して来ました。 さいたまから全体で73社の企業が集まり、それらの企業が10社くらいの小グループに分かれてそれぞれ、企業のアピールを行い、協力できる企業を探すようなイベントです。 グループ討議には各社から一人しか参加できないため、その間Rizaは自社のブースで待っていました。 面白いのは、その時にグループに参加していない男性が寄ってきてなんだかんだ話しかけたそうです。 もちろんRizaは日本語を話さないので英語で答えていると、少し話をして、 「あ~わからない。ギブアップ」と帰ってしまうそうです。 また、懇親会では、Rizaがゆっくり話しかけても、「わからない」と言ってみんな逃げて行ってしまいます。 商工会議所のメンバー企業の幹部ばかりが集まっている場にも関わらずDCECラーナーさんと違ってなかなか英語でコミュニケーションできないようです。 さて、会議では当社は日本企業にとってなぜグローバル化が必要なのかについて下記のような話をしました。 ****************************** 今の日本が置かれている状況の中で最大の課題が人口減少社会であるのは皆様異論のない所だと思われます。 人口が減少することはビジネスにとって非常に深刻で、いやでも市場が毎年縮小していくことを意味しております。 みなさまの会社は、それぞれの分野で優れた技術、素晴らしいビジネスの仕組みなどお持ちのことと存じます。 戦争直後は、約7.260万人程度であった日本の人口は、その後2008年に1億2,808万人でピークを迎えるまで順調に増加し、その人口増加とともに日本経済も順調に成長いたしました。 また、もう一つに要因としては、1995年までは、一部の企業を除いてほとんどすべての企業が日本国内の市場拡大に伴い会社の業績を伸ばしてまいりましたが、1996年にインターネット回線でADSLが開始され、インターネットで世界がつながる環境に一気に変化いたしました。 その結果、インターネットと英語を通して、新興国を含む世界の国々が情報を共有し、コミュニケーションをし、情報とお金、そして人が国境をまたいで容易に移動するグローバル時代が始まりました。 英語を使わない日本人は世界の情報から遅れ、世界の潮流の変化をつかめないまま、従来のビジネスの仕方を続けてきました。 日本が最初につまずいたのは、そのグローバル化による変化に乗り遅れているうちに、中国、韓国、香港、マレーシア、シンガポールなどは英語を駆使して急激にグローバル化し、今やその流れがフィリピンやインドネシアへと広がっております。 弊社はフィリピンで日々フィリピンのトップ財閥企業アヤラランドと仕事をしていますが、彼らは、先週フィリピンにいたと思ったら今週はオーストラリアにいて、来週は香港というように世界を飛び回って仕事をしています。 残念ながらグローバル化対応力は日本をはるかに上回っていると言わざるを得ません。 そのグローバル対応に後れを取っているうちにさらに困ったことに日本は2008年以降人口減少社会に入ってしまったのです。 世界の市場を取りに行けず、国内の市場も確実に縮小を続けるというのが今、日本が置かれた現実です。 このまま何もしなければ、いくら各社が頑張ったところで日本の経済が縮小していく流れに逆らうことはできません。 すでに日本では、働く時間を伸ばし、正社員を減らしてコストを下げと様々な策を実施してきていますが、いよいよ人手不足が顕在化し少ない人員で精いっぱい頑張っているけれども先行きの明るさが見えない状況です。 この現状を打ち破り、会社の明るい未来を切り開くには、現状の何が問題なのかをしっかり認識し、その課題を打ち破る方向に変化しなければ乗り切れません。 ****************************** 結構みなさん真剣にうなずきながら聞いていただきました。 みなさん、それなりにわかっているのですが、具体的に英語を身に付け、自分のグローバル化をするというのはなかなかハードルが高いようです。 そんなことを話していたら、オックスフォード大学で日本学を専攻、ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名をはせたイギリス人のデービッド・アトキンソン氏が、日本への提言を書いていました。 イメージと違う日本を教えてくれるので読んでみてください。 「ものづくり大国」日本の輸出が少なすぎる理由 「生産性、輸出」と企業規模の知られざる関係 東洋経済Online https://toyokeizai.net/articles/-/265703

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