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奨学金で育てた留学生を追い返す日本


 先日、アメリカ人にとって日本は働き口がなく夢がないのに フィリピンは、ライフスタイルから仕事まで楽しいという実例を ご紹介しましたが、また、今週、日本は本当にグローバル化を 考えていないということが起こりました。 実は、今週講師のうちの一人のLから3月末に帰国することになったと 連絡がありました。 彼のレッスンは非常に丁寧で良いというファンも多くいるので残念に思い 理由を聞くと奥様に日本での就職口がないとのことでした。 実は彼の奥様は、日本政府から奨学金をもらって日本の大学院に留学して きた才媛です。今年、博士課程を終了し、せっかく日本で博士になった のだから日本で仕事をしたいと仕事を探したのですが、残念ながら、受け入れて くれる職場が見つからなかったので、止むを得ず帰国することにしたとの ことでした。 彼女が超優秀なことは、政府が奨学金を支給している(貸与ではなく) 事から明白です。今、世界中の国がこのような優秀な人材の獲得競争に 走っている中、日本だけは、わざわざ政府が奨学金を出し、本人も日本で 働きたいと言っている優秀な人材を追い返してしまうのです。 実は、彼女が初めてのことではなく、DCECの過去のガヴぁネスはこのような経験を しているものがたくさんいます。 ガヴぁネスのJは、日本に来る前には自国で大学で教えていて、やはり日本の 奨学金を得て上智で修士をとり、早稲田で博士になりました。 非常に教養が高く、私やラーナーさん達が彼女に日本の歴史を学ぶ というようなこともよくありました。 また、彼女が早稲田の博士課程在籍時には、上智大学で講師もしてい ました。 彼女も日本が好きで、博士になった後は日本で働こうと仕事を 探しましたが、結局日本語が流暢に話せないと、仕事を得られません でした。 彼らは日本に興味を持ち、日本で生活をして日本が好きになり 日本で働きたいと思ったにも関わらず、日本にいることができずに 帰国していくのです。 このようなことを続けていたら、それを見ていた周りの人は、 日本に留学してもあまりプラスにならないからとアメリカや中国に 行ったほうがいいと日本には留学にきてくれなくなることでしょう。 過去のDCECのガヴぁネスは日本で職が得られず、国連や世界銀行、

Googleなどに就職していきました。 この環境には、私たち国民が英語を話さないということが大きく 影響していることは間違いありません。 そういう意味では、私たち一人一人がグローバル化を拒否している ということになるのです。 せめて、このブログ読者の英語が好きなあなたは、英語を身につけ、 周りの人にもグローバル化することが重要であることをつたえて 欲しいと思います。

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