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2021年は日本が変わる年

更新日:2021年1月10日

2021年、あけましておめでとうございます。


コロナでステーホームが言われている新年は、いかがお過ごしですか?


昨年は誰も予想していなかったCOVID-19の感染拡大という事態に

なり、世界中が大きな影響を受けました。


そしてこのコロナ禍において、日本がデジタル化で世界から遅れて

いることが明確になりました。


私自身は、日々世界各地のメンバーと働いていてフィリピン人の方が

はるかにスマホやオンライン上のアプリを上手に使いこなしているのを

見ているため驚きはなかったのですが、日本はITで進んでいると

思っていたほとんどの日本人にとっては、今回日本のデジタル化が

世界と比べて遅れていることが明確になったことは、日本人が

目覚めるきっかけとしては良いポイントになったのではない

でしょうか?


ただ、ニュースで流れてくるのは、まだ、欧米諸国と比べてとか、

シンガポールや中国、台湾、韓国と比べるとということで、

薄々それらの国が日本より進んでいるのではないかと思っていた

国々ばかりなので、例えばフィリピンやベトナムの方が進んでいる

部分があるということはまだほとんどの人が想像していないまま

かもしれません。


しかし、少なくとも、今のままではまずいというのが多くに人に

認識されたのは、日本にとってよかったと言えます。


2020年は、日本がバブル崩壊以来やらなければいけないと

分かってはいたけれども見て見ぬふりをしてきたことが

一気に吹き出して顕在化してしまったと言えるのでしょう。


英語をもっと使ってグローバル化をしなければいけない

女性をもっと活用しなければいけない

役所の手続きももっとオンライン化しなければならない

リモート医療も進めなければならない

人材のダイバーシティも広げなければならない

自然環境に配慮しなければならない

再生可能エネルギーを増やさなければならない

仕事のデジタル化をして生産性をあげなければならない

などなど


これらみんなやらなければいけないと思いつつも、

政府も企業も、そして個人としてもなんとなく先送りをして

きてしまったのが、COVID-19パンデミックによって

先送りしていてはまずいと言うことが、

一気にあらわになってしまったのです。




日本のデジタル化の遅れの一方、世界はコロナによるリモート化で

国際化が加速し、英語で仕事ができず、生産性もOECD諸国の中で

下から数えた方が早い日本は、先進国から脱落する恐れがあると、

野口悠紀雄・一橋大学名誉教授は展望2021でロイターに語って

います。



展望2021:日本、先進国から脱落も リモート化に壁=野口・一橋大名誉教授

REUTERS




新年早々縁起でもないと怒られそうですが、日本のデジタル化が遅れて

いること、生産性が低いことはなどは事実として認めなければなりません。


「台湾13位、韓国10位、日本は…」世界に後れをとる日本のDX事情

DX.WITH



日本の労働生産性G7で最下位

: 日本生産性本部



また、今後世界の企業の競争力の源泉と言われるAI技術では、

日本は、アメリカ、中国と比べ挽回できないほど遅れている

ようです。


日本のAI技術は世界と比べてどうなの?

AROCHAN

結論:日本のAI技術はかなり遅れている



このような課題が明らかになった2021年。

あなたはどのようなことをめざして行かれますか?



問題が顕在化しただけに、何をしていくのがいいのかも

明らかになりました。


日本が野口悠紀雄の言う様に先進国から脱落しないためには、

2021年、大きな変革をしなければなりません。


そして、その日本の変革、会社の変革を担わなければならない

のは私たちひとり一人です。


会社が変わるのを待って指示されてから動き出すのではなく、

自ら考えて動き出す方がやりがいもあり

楽しく変革できるのです。


今年私たちは何をしたらいいのでしょうか?



1. デジタル対応力の向上


あなたは下記のうちなんだかわかるというのはどれくらいありますか?


・クラウドシステム

・ERP

・DX

・SaaS

・ノーコード

・AWS

・slack



これらは、個別のシステムからシステムの包括的なイメージを

伝えるものまでいろいろありますが、あなたをデジタル化する

ためには、どんなものなのかを知っておいた方が良いものです。


そして、一つ重要な事実として、ここで出てくる様々なデジタル

ツール、システム、アプリなどは圧倒的に海外発が多く、

これらのツールが世の中に出てきたときには、英語を使って

内容を理解して導入しなければ世界の先端についていけないという

ことです。


ある程度、日本でのニーズが高まってくると、日本語でホーム

ページが作られ、日本語の説明も見られるようになります。

ところが、より深く知ろうと詳しく読んでいくと、あるところ

以降は英語のページしかないということもよくあります。


現在、当社でAWSの一部を使おうとして調べているのですが、

アマゾンのサービスですら、途中から英語のみになっています。



2. 英語を自分のスキルにする


このメルマガは英語を身につけようというメルマガなので、

英語を自分のスキルにするというのは、当たり前の主張ですが、

前の項目、デジタル対応力の向上のところで見た通り、日本の

デジタル化が遅れている大きな原因の一つが、英語を使わない

ということであるのは間違いない事実です。


2021年は、DCECメソッドの実践で、英会話力を上げる

だけでなく、毎週英語の記事を読む習慣をつけ、外国発の

デジタル技術の情報をいち早く収集し、取り込んでいくよう

にしたら如何でしょうか?


毎週このメルマガで英語の記事をご紹介しているので、

活用していただければ幸いです。



さて、Dela Cruzは2021年、日本の企業の変革のサポートを

していきます。


日本の一番の課題は、少子高齢化がもたらす下記の項目です。


1. 年金財政破綻の恐れ

2. 高齢者にかかる医療費の増大で健康保険財政の悪化

3. 不可逆的に増加していく介護が必要な高齢者の増加

4. 介護保険財政の逼迫

5. 介護を提供する人材の不足

6. 優秀な若手人材の採用難


ここからご覧いただけのは、高齢化による国の支出が

今後まずます増大していくことです。


2020年度の当初予算で、社会保障費が34.9%と圧倒的な

シェアを占めていて、今後、さらに増加していくのが、

ほぼ間違いありません。


予算はどのような分野に使われているのか

財務省



今、国は、この増大していく社会保障費を賄うため、日本の

将来を担う教育費、科学振興費を毎年削り続けています。


このような政策の結果、現在の日本は科学の分野で世界での

地位を大きく低下させています。


今回世界中がコロナのワクチン開発、治療の確率で競争している

ので、その分野の注目される論文数で世界の力を測ることが

ある程度できると思います。


特に日本は、ノーベル生理学賞で、山中伸弥教授をはじめとする

多くの日本人が受賞していることからも日本の得意分野と思われ

ますが、現実の世界では惨憺たるものでした。


コロナ注目論文、米中が圧倒

ワクチン・治療の共有進む 政治対立、研究推進に懸念

日本経済新聞


この記事によると、中国が1位、アメリカが2位で、

論文の量だけでなく質でも米中が他国を圧倒し、中国は3位の

英国の四倍を占めているとのこと。


WHOのデータによると、

中国

アメリカ

イタリア

イギリス

フランス

とつづき、日本はなんと17位とのこと。


確かに野口一橋大学名誉教授が言うように先進国から脱落

しかかっているように見えます。


このまま社会保障費の増大のために、教育、科学振興費を

削減し続けていけば、日本が先進国から脱落するのは目に見えて

います。


では、どうずればいいのか?


歳出(国の支出)が社会保障費の増大で膨れ上がっていくのが

ほぼ確実なので、歳入(国の収入):を増やすしか解決策がない

のは小学生でもわかる理屈です。


では、税率をあげ、社会保険料率を上げれば解決でしょうか?


しかし、社会保険料負担が年々増え、消費税も10%に上がり、

景気は冷え込みと負担率をこれ以上上げていくのは無理ではない

でしょうか?


ただでさえ先進国の中で1997年比で日本だけ実質賃金が下がって

いるのですから、国の財政が厳しいのでもっと

社会保険料や税金をあげますよと言われても、仕方ないと

受け入れられる状態ではありません。


実質賃金指数の推移の国際比較(1997年=100)

全労連



残されるのは、税率、社会保険料率を上げずに負担する人を

増やすしかないのです。


当然、日本の出生率をあげることが必要ですが、それでは

とてもじゃ無いが追いつきません。


つまり、外国人に日本に来てもらって働いてもらい税金、社会

保険料を払ってもらうしかありません。


ところが、その大切な外国人労働者の人権を侵害するような

技能実習生制度で虐待してきているのが日本の現実です。


法令違反が7割超、ブラック企業を次々に生み出す技能実習制度の構造

現代ビジネス



この制度から見えるのは、日本は外国人労働者を低賃金の使い捨て

として扱ってきていると言うことです。


ここらで、私たち日本人は外国人に助けてもらわなければ日本の

将来が立ち行かなくなると言うことをしっかり認識して、外国人を

大切にして、逆に、優秀な外国人に助けてもらうと言う意識に

切り替えていく必要があります。


実はアメリカは、非常にうまく外国人を活用していると言えます。


次から次と新規ビジネスを作り出しているアメリカは、外国人が

新規事業を生み出す事に大きな役割を果たしています。


例えば、今をときめくGAFA。


Googleの創業者のひとりセルゲイ・ブリンはロシア出身で6歳の

時にアメリカに来た移民です。


また、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスはデンマーク系移民の子で、

ベゾス姓は、母親の再婚後のキューバ移民の義父の姓です。


また、今やアイコンとなっているアップル創業者のスティーブ・

ジョブズはシリア人の父とスイス系アメリカ人の母の間に生まれた

子供です。


さらに、今やトヨタを凌駕する時価総額となった電気自動車テスラ

や2020年に民間企業として史上初となる有人宇宙船を打ち上げた

宇宙ベンチャーのスペースX創業者イーロン・マスクは南アフリカ

出身の実業家です。



これらの人たちが日本でベンチャーを始めていたらどうなっていた

でしょうか?



キューバ難民の子?

シリア人の子?

ロシア人?

南アフリカ人?


そんなことを聞いただけで色眼鏡で見て受け入れられず、

今のような成功を収めることはなかったのではないでしょうか?



そして現在もアメリカ企業は外国人の活用に積極的です。

Googleの現在のCEOサンダー・ピチャイやマイクロソフトの

現CEOサティア・ナデラは共にインド人です。





日本も彼らのような優秀な外国人を活用していかなければ

グローバルでの競争力を維持していくことはできないでしょう。


ただ、残念ながら現在の日本は世界の優秀な外国人が働きたい国

ではなくなっており、賃金水準から言っても欧米人や中国人の

採用は難しい状況になっております。


「外国人が働きたい国」で日本が33カ国中32位

──この国の“真に深刻な問題”とは



しかし幸いなことに、まだ、フィリピン人、ベトナム人は

優秀な人材が採用できる可能性が残っています。


そこで、Dela Cruzでは、両国で日本語スクールを運営して、

日本に興味にある若者を集めていきます。


一方、優秀な若手人材を採用したい企業のグローバル化を支援し、

会社トップのグローバル化をサポートするとともに、外国人が

社内で働ける環境整備をし、外国人採用のお手伝いをして参ります。


現在、商工会議所やジェトロと話をしており、一緒に推進して

いこうと合意しております。


さらには、このようなお話をしている中で、歴史ある経済団体の

清和会にお話をしたところ、早速「アジアと協力して日本を発展

させていこう」という講演してほしいと依頼を受け、実施すること

になりました。


清話会って聞いたことありますか?

歴史ある経済団体で、昭和13年、国家総動員法が

公布された年に発足し、戦後、片山哲、幣原喜重郎、吉田茂や

石橋湛山などが講演や年頭の辞を行ってきた伝統ある経済団体です。


弊社とは、清話会が会員企業とともにフィリピンに視察に行く際に

サポートの依頼を受け、アヤラランドのCEOやサンミゲルのCFO、

フィリピン政府PRA長官との会談を設定して以来のお付き合いなの

ですが、今のコロナ禍の中、日本企業の今後をサポートするために、

弊社の取り組んできたグローバル化の内容を紹介してほしいと依頼を

受けました。


■清話会 特別リモートセミナー■


フィリピン・ベトナムと共存する

かっこいいグローバル化企業になる


日時:1月27日 14:00~15:30

ZOOMでの開催


これは清和会の会員向け有料セミナーなのですが、弊社の招待であれば

無料で参加させていただけるとのことですので、もしご興味がある方が

いらっしゃる場合は、メールをいただければ清話会にお願いして

参加の許可を取得させていただきます。





コロナはいつ治るか見通しが立たない状況が続いておりますが、

世界はものすごい勢いで変化し続けています。


日本もそろそろ失われた30年を卒業して、反転輝きを取り戻す

時期が来ております。


日本は、窮地に追い込まれた時、ものすごい力を発揮します。


1853年にペリーが黒船で現れて驚いた日本人はわずか15年後の

1868年には、一気に鎖国日本から明治維新へと転換いたしました。


1945年に太平洋戦争に負け。全土が焦土と化した後、わずか19年後の

1964年に東京オリンピックを開催するまでに復興しています。


2011年に東日本大震災で被災した後は、日本の社会を大きく変える

きっかけになったかもしれませんが、残念ながら大きな国の枠組みは

何一つ変わりませんでした。


2020年、コロナに襲われ、日本を変えなければならないことを

私たち日本人がみな、認識することができた今、私たち一人ひとりが、

明治維新を起こした幕末の志士のように、行動を起こして日本復活に

向け動いていく、そんな2021年にしたいですね。


Dela Cruzは2021年は前述のように、日本を元気にする活動を

していこうと思っております。


2021年も引き続きご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。



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