DCECのメンバーの出身国について、彼らに紹介してもらうシリーズ第二弾。 Sylvieに彼女の出身国、カメルーンについて紹介してもらいます。 シルヴィは大学を卒業した後、カメルーン政府の講師として働いていましたが、日本から奨学金を得ることができたので、筑波大学に留学してきて、現在博士課程で国際政治経済学を学んでいます。
ほとんどの日本人がよく知らないと思いますが、この機会に彼女の紹介するカメルーンを読んで少しでも知っていることを増やしていただければ幸いです。
INTRODUCTION TO CAMEROON
カメルーンの紹介
カメルーンは人口約2400万人の中央アフリカの国です。
西側と北側にはナイジェリア、北東はチャド、東側には中央アフリカ共和国、そして南側には赤道ギニア、ガボン、そしてコンゴ共和国に囲まれています。カメルーンの公用語は英語とフランス語です。カメルーンはその地理的な立地と、文化的多様性からよくアフリカの縮図といわれます。
カメルーン政府は、立法機関、司法機関にサポートされた大統領制で、高級官僚による中央集権システムです。独立以降Ahmadou Ahidjo と Paul Biyaの二人の大統領によって統治されてきました。多党制とはいえ、大統領が率いるカメルーン人民民主運動(Cameroon People’s Democratic Movement)が圧倒的な政党として君臨しています。
カメルーンの輸出品は農産物と石油が中心で、石油は国の輸出額の50%以上を占めています。
その他には天然ガス、カカオ豆、コーヒー、綿花、アルミニウムと金が含まれます。
カメルーンの主な輸出先はEU諸国で輸出の45%を占めています。
教育システムはアングロサクソンとフランスシステムの混合で、生徒がどの教育を受けるか選択します。
サッカーが国技で女子チーム、男子チームのナショナルチームがございます。
カメルーン人の平均寿命は56歳(男性55.9歳、女性58.6歳)です。
普通のカメルーン人は、日本の進んだ技術、特にエレクトロニクスと自動車を愛しています。
MY PERSPECTIVE BEFORE/AFTER COMING TO JAPAN
私の日本に来る前までと来てからの日本の印象
日本に来る前には、他のカメルーン人と同じように日本については技術の進んだ国という事しか知りませんでした。でも、日本に来てからは、本当に日本の様々なことに魅了されています。
文化と近代的なものとの融合:日本の先進的な技術でとても近代的な国というイメージをもってきたのが、日本の伝統文化が日々の暮らしの中で大きな役割を果たしている事にとても驚かされました。多くの神社仏閣があり、多くの人たちが訪れていることは私にとってとてもショッキングなことでした。ほとんどの社会で近代化とは、西洋化と同一だと思っていましたが、日本に来たらそうではなかったのです。相撲は非常にユニークですけれどもまだ日本人の間で愛され畏敬されています。日本の人たちは日本の文化を愛し大切にしています。そして日本の文化を学びたいという外国人には日本文化を進んで教えようとします。それは私をとても魅了いたします。
古くからの文化、伝統、宗教の国から来た私はこのことにとても触発されました。日本から、近代化することは私たちの伝統や宗教を廃れさせることではない、新しいものと伝統を融合し、私たちの社会を愛し大切にする道を探すことを学びました。私は日本から帰国した後は日本のようにカメルーンの新しいものと古くからの伝統を融合する道を探そうと思っています。