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英語を習うのはネイティブが良いって本当?


 このところ、講師の採用活動を継続して実施しております。 世界中からの応募者を面接するのは本当に楽しいのですが、 日本に5年以上滞在しているネイティブスピーカーの面接は 残念ながら、あまり楽しくなく、時として不快ですらあります。 彼らはネイティブスピーカーで、日本で長年にわたり英語を 教えている先生なので英語力はよほどのことがない限り問題 ありません。 では、何が問題なのか? 一番の大きな問題は、彼らが日本人を甘く見て、自分の方が 上であるような態度をとることです。面接を受けているにも 関わらず、椅子にふんぞり返って座る。非常に砕けた話し方を 上から目線でする。 自信満々に話すわりには、知識と経験がない。 あまり社会人経験を積まないうちに日本に来て英会話の先生を やり、日本の学校でちやほやされているので、残念なことに

自分はえらいと勘違いしているのかもしれません。 DCECではビジネスパースンを教えるので、ビジネスについての 話ができないと講師が勤まりませんよ、大丈夫ですか? と質問すると、もちろん問題ないと自信満々で答えます。 しかし、具体的にビジネスの質問をすると、簡単なビジネス用語の

質問にも答えられない人が多いのです。 正直、自分だったらこんな先生に習いたくないと思うような 先生が、ベテランネイティブ講師に非常に多いのが現実です。 一方、ネイティブではないけれども、日本の大学院に日本の 奨学金をもらって留学してきたという人材の面接は本当に 楽しいものがあります。 今週もそんな一人を面接しました。私もこの国の人とは初めて

話すのでワクワクして面接に臨みました。 面接に先立つ英語力のテストはほとんど満点近くとり、面接を

するとその答えは簡潔かつ的を射たもので、この人頭がすごく

いいねと感じさせるものがあります。 そして20数年間の人生を全く環境の違う3カ国で育って きているという本当のグローバル人で、今は日本の優秀な 大学の博士課程で学習をしている才媛です。 こんな先生にならえれば、グローバルな世界での経験も 聞くことができ、また、様々な国で生きてきた知恵なんかも 教わることができ、グローバル経験の少ない日本人のとっては

学ぶことが多い先生になること間違い無いでしょう。 そして、博士になった後、自分の国に貢献するのだという 高尚な目標も持っているので、そんなところの刺激も もらえるかもしれません。 ただ、残念ながらこのような人材は日本の学校の英語の 先生にはならないでしょうね。 上から目線の先生をやめて、このような先生ばかりに すれば日本の学生の英語力ももっと上がるかもしれません。

ただ誤解のないように付け加えておきますと、ネイティブの

応募者の中にも、ごく稀に本当にすごく優秀なネイティブの

応募者もいます。そのような応募者は全く偉そうにすることなく、

キャリアを聞くとアメリカのトップ大学院を出て、輝かしい

キャリアを積んでいたりします。

そのような応募者は、実は日本に英会話の先生になりにきた

のではなく、起業家で日本やアジアで起業するために日本に来て、

日本やアジアを学ぶために英会話を教えようとしている

ような人たちです。

彼らは話をしていても本当に楽しく、夢を持っていて刺激を

与えてくれます。しかし元々も目的が別にあるので、

英語の先生として長くいてくれないのが残念なところです。


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