今の世界はものすごい勢いで変化しています。 インターネットと英語で世界が結ばれた今、先進国から新興国まで 世界の人たちが受け取る情報にはほとんど差がなくなってしまいました。 今、世界の人たちと一緒に仕事をしていて身にしみて感じるのは、 日本人の情報は世界から取り残されていることです。 ほとんどの日本人は日本語で得られる情報のみに頼って生活しています。 一方グローバル化している外国人は、フィリピン人のような新興国人でも インターネットから英語の情報をとって生活しています。 結果として、世界の動きに対する情報量は日本人よりもフィリピン人の方が 圧倒的に多いということが起こっているのです。 グローバルな世界の動きに鈍感な日本人は、今だに日本で働きたい外国人 はいくらでもいるので、劣悪な労働条件でも働かせてやるのだから ありがたく思えというような感覚で外国人を見ています。 人手不足で外国人がいないと立ち行かない業界が増えているのも関わらず、 それらの担い手になる外国人の受け入れのきちんとした仕組みは 作らずにいます。 今、コンビニに行くと多くの外国人が働いています。 私は、外国人の就労ビザを取らなければいけない立場ですので、 いつもコンビニの外国人を見ると、なんのビザを取って働いているのか 不思議でした。 このような職に外国人を受け入れるビザがないからです。 それが最近、あのような外国人は学生ビザで来日している外国人である ことを知りました。 なんと今、コンビニや居酒屋などで働く外国人留学生アルバイトは 約25万人もいるのだそうです。 このような職場で受け入れられる外国人のビザがないために、 日本語学校に通う留学生になり、留学生ビザで働いているのです。 その受け入れのために日本語学校は過去5年で200校も増え合計680校 と急増しているそうです。 (東京新聞2018年7月15日) そして、もう一つ外国人受け入れの大きな窓口になっているのが 悪名高い「外国人技能実習制度」。 この外国人を含めると現在128万人が日本で働いているそうですが、 この制度を利用している悪質業者から、実習生の失踪も相次いでいます。 この制度は国際的に批判が多く、国連やアメリカの国務省からも改善の 勧告を受けています。 介護業界、38万人不足で存続困難に…「人身売買的」外国人実習制度を積極活用へ Business Journal http://biz-journal.jp/2017/12/post_21839_2.html シリーズ あなたの働き方が変わる!? コンビニで急増!?留学生バイト 〜外国人労働者100万人時代へ〜 クローズアップ現代+ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3873/1.html 潜入ルポ“不法滞在ネットワーク”〜次々に消える外国人〜 クローズアップ現代+ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3919/1.html 追いつめられる留学生 〜ベトナム人犯罪“急増”の裏側で〜 クローズアップ現代+ http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4073/index.html 追いつめられるベトナム人留学生 世界がわかる 明日が見える NHK https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2017/12/1219.html 外国人を受け入れると治安が悪化すると心配する人がいますが、 現状のようないい加減な制度で大量の外国人を受け入れると、 悪失業者から逃れるために失踪した外国人は、不法滞在者になり 強制送還されないためには、アンダーグラウンドで働くことになります。 現在の中途半端な制度が治安の悪化を招く原因になります。 今こそきちんと前向きに検討し、優秀な外国人が継続的に日本にきてくれる ような制度を作る時がきているのではないでしょうか?