Himalayaから学んだ日本が止まっている間の中国の躍進 

ここ何回か最近、急激に影響力を上げている音声メディアについてご紹介してきていますが、その中でも中国発のHimalayaの番組「5分でわかる深層チャイナイノベーション」を聞いていると、純粋に中国がどのような状態から、どうして、そのように発展しているのかがわかり、正直、今のままの日本では、今後中国に引き離される一方になりそうだと危機感を感じます。


今回取り上げるのは、「5分でわかる深層チャイナイノベーション」の番組の中で、元リクルートの採用エキスパートの株式会社トランセント代表取締役の武田信彦さんが経験してきた中国人採用についての話ですがそれを聞くととんでもないことがわかります。




#141 元リクルート採用部隊のエキスパート:私が中国人材をとり続ける理由 その① 中国新卒に目覚めたきっかけ










まず彼が初めて2002年に中国の江蘇省に会社を作り、2003年に北京で中国人のエンジニア採用を始めたところ、中国の初任給はまだまだ低かったため、2万元(現在の為替で34万円程度)だしたところ、精華大学、北京大学の超トップが取れたということで、ここまでは日本人が持っている中国人のイメージと合っているのではないでしょうか?


ところが、2012年ころアメリカがIT エンジニアのビザを急激に緩和したところから大きく変化してきた。


シリコンバレーの企業は修士での優秀なエンジニアには初任給で1,500万円出す一方、日本企業は高いところで550万円程度と全く太刀打ちできなくなったとのこと。

そして、34万円で超エリートが取れた程度の中国企業の賃金水準も、今や、同じく修士での優秀なエンジニアは700万円から1,000万円だすということで、日本企業は中国企業にも全く対抗できない状況とのこと。

この情報を聞いてあなたはどのように感じますか?


そしてさらに危機感を募らせるのは、毎年800万人もの大学生が出てくる中で、中国政府が「21世紀の100大学」として指定している大学の卒業生は、大学でもめちゃくちゃ勉強していて武田さん曰く手が付けられないくらい優秀とのこと。


そして、彼らの特徴として日本人とはスピード感が全く違う。

日本人チームと中国人チームで同じテーマをやらせると、日本人チームが調べたり準備をしたりして、さあじゃあ始めましょうかとなった時に、中国人チームはすでに5回失敗して6回目のチャレンジに入っているということ。日本企業では準備不足と言われても、すでにそれだけ失敗して次にチャレンジしているところから得られるものは非常に大きく、日本企業も学ばなければならない点ですね。


確かにこれは、フィリピンで中国企業や中国人と仕事をしてそのスピードの速さに驚きましたが、そのスピード感はたまたま取引先が速かったのではなく、中国人が速かったという事をこの番組で知りました。


また、この番組を聞いていて中国人のすごさを感じることがもう一つあります。


この番組では、今注目の中国企業のCEOを呼んで話を聞くことが多いのですが、そのCEO達のほとんどが流ちょうな日本語で話すのです。

また、この番組のホスト日本経済新聞の元北京支局長の山田周平氏と共にこの番組のホストを務めるインイン(瑩影)さんもすべて日本語で進行しています。

日本企業は海外でも日本語で仕事をし、通訳を使って仕事をしている企業が多いことと比べると中国企業の意気込みが上回っているのはあきらかでしょう。


さらに、ここで一つ日本企業が考えなければいけないことは入社してからの仕事の与え方です。

そんなに苦労して採用した中国人。武田さんが延べ500人くらい採用してきても、日本企業に定着したのはわずかに200人程度しかいないで、シリコンバレーに渡ったり、中国のユニコーン企業に転職したりしてしまったとのこと。


なぜなら、日本企業に入るとそんなに優秀でも、下積みをしなければいけないという事で雑用を延々とさせられ、なんでこんなことをやらなければならないのか、これがどのように成長につながるのかを質問しても、日本人のおっさんから愚だ愚だ言わずに根性でやれといわれてしまう。そして半年もして中国企業に就職した友達と話をすると、もう、マネージャーになって何人もの部下を使っている、そして給料もどんどん上がっていくという事で、そうなると中国に残っている友達と話すのがプレッシャーになるという恐ろしい状況になっているとのこと。

中国には優秀な人材はそれなりに遇するという道がある一方、日本では誰でも下積みから始め、理不尽にいじめられたり革靴でお酒を飲まされたりする。


東大を出て日本の超一流企業に入った高橋まつりさんが残したメールには、「休日返上で作った資料をボロくそに言われた もう体も心もズタズタだ」、「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」「生きているために働いているのか、働くために生きているのか分からなくなってからが人生」など「過労」をうかがわせる50通以上の発信があった。