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外国人を虐待する日本って大丈夫?


さて、先月末にNHKのノーナレというドキュメンタリー番組で放送された「画面の向こうから」が今話題になっています。 内容は、

「ある晩、番組関係者のもとにメールが届いた。 「こんばんは」「たすけてください」。送り主は一人のベトナム人女性。 技能実習生として縫製工場で働いているという。雇い主の目をかいくぐり、 次々と送られてくる動画。そこには劣悪な住環境の中、休みもほとんどなく、 低賃金で長時間の労働を強いられる日常が映し出されていた。」

NHK ノーナレ ベトナム人技能実習生 画面の向こうから─ https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/4253/2257052/index.html

DCECではご承知のように、ベトナム人、フィリピン人など多くの国の外国人と一緒に仕事をしているので、外国人実習生として地獄のような生活を強いられている外国人の話を聞くと、本当に同じ日本人として心苦しく、恥ずかしく、いつから日本はこんな日ひどい国になってしまったのかと憤りを感じます。

この外国人技能習生という制度は、今回NHKで取り上げられたケースばかりでなく、しょっちゅう問題になり、多くの記事が出されています。

ミャンマー人技能実習生「私は奴隷だった」週100時間労働で月6万円 COURRiER JAPON https://courrier.jp/news/archives/144984/

外国人を不当にこき使う繊維・衣服産業の疲弊 技能実習生を劣悪な環境に追い込む構造要因 東洋経済Online https://toyokeizai.net/articles/-/290025

そして、すでにこの制度は国際的に悪名高い精度で、国連の自由権規約委員会や アメリカの国務省から改善勧告を受けているにも関わらず、制度は何も改善 されていません。

安倍政権が推進する外国人実習生増加、失踪実習生の7割が最低賃金以下…過重労働も蔓延 Business Journal https://biz-journal.jp/2019/04/post_27546.html

日本は少子高齢化社会の進行で人口減少が避けられず、今後外国人に 頼らざるを得ない状況の中で、このようなひどい制度を進めることで、 外国人の間での日本の評価を下げ続けていけば、日本に来たいという 外国人がいなくなってしまう日も近いのではないでしょうか?

外国人技能実習生ばかりでなく、日本語を学びたい外国人も食い物に している日本。 今すぐに変えないと手遅れになってしまいます。

「東京福祉大学」と「消えた留学生」の深き闇 マネー現代 https://gendai.ismedia.jp/articles/-/64415

ちょうどHSBCの調査で、外国人が働きたくなる国のランキングが 発表されましたが、日本はなんと32位。 2位のシンガポールはおろか、日本人が虐待しているベトナムの方が

日本よりもはるかに魅力があるようで10位にランクインしています。 ご参考までにその記事を掲載しておきます。

●Top Pay Makes Switzerland No. 1 for Expats

スイスがExpats(外国で働く人材)の間でNo.1の評価を得た

Bloomberg

HSBCの調査によると外国で働く人材の間で4年間トップを維持していたシンガポールを抜いてトップの座についたようです。

この調査によるとスイスでの平均的なサラリーは、111,587ドル(約1,205万円)とHSBCが調査した33カ国の平均75,966ドル(約820万円)よりも47%高いとのこと。

ただ、最近Expatの間では賃金の高さばかりでなく、ワーク・ライフバランスや子供を育てるのに良い環境、そして安全を重視するようになっていてスイスはそれらの評価が非常に高いとのこと。

日本人からこのランキングを見ると意外かもしれませんが、スペインやトルコ、ベトナムなどがトップ10に入っている一方、UKはEU離脱騒動の影響で7つ下がって27位に下がってしまったと嘆いています。

果たして気なる日本は?

なんと32位。多くの評価項目の中で、日本がスイスを上回るのは、LivingカテゴリーでFulfilment(満足)と文化的自由度、受け入れ度の2項目だけで、逆に大きく差をつけられているのが、収入、ワークライフバランス、子供の教育カテゴリーの友達の作りやすさ、学習の項目です。

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