「世界を自分事にする英語」〜国際ニュースで考える・話す・議論する 〜
- Rio

- 7 日前
- 読了時間: 7分
日本にいると、どうしても会話の中心は「今日の日本の出来事」や身近な
話題になりがちです。一方で、海外にルーツを持つ人々は、世界のニュースを
「自分事」として捉え、意見を明確に持っています。
このギャップを埋めるために、DCECでは
「世界のニュースを読み解き、自分の言葉で語る力」を一緒に養っていくシリーズ
「世界を自分事にする英語」〜国際ニュースで考える・話す・議論する〜
を開始しました。
米上院国土安全保障・政府問題委員会(共和党のランド・ポール上院議員委員長)が、元国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ氏を召喚し証言を求めた公聴会
先週、アメリカであることが行われ、それが世界中で話題になっているため「世界を自分事にする英語」~国際ニュースで考える・話す・議論する~
をお届けします。
あなたは何がそんなに世界の注目を集めているのか想像がつきますか?
それは、米上院国土安全保障・政府問題委員会(共和党のランド・ポール上院議員委員長)が、元国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ氏を召喚状で呼び出し証言を求めたのです。
目的は、COVID-19起源やパンデミック対応に関するファウチ氏の役割について証言を取ること。
ファウチ博士は、パンデミックが起こった時、アメリカでCOVID対策の責任者
だったのですが、なんとその責任者が、武漢ウイルス研究所へのgain-of-function
研究資金提供をしたのではないか、そしてその研究所からコロナウイルスが漏洩
して、パンデミックにつながったのではないかとの疑惑があり、その疑惑を
追求するものなのです。
あのパンデミックでは、世界中の人たちが大変な目に遭ったため、この公聴会には世界中から注目が集まっています。
こんなに重大な問題にも関わらず、なぜか日本ではほとんど話題になりません。
その公聴会の様子をAP通信がYouTubeにアップしています。
Dr. Anthony Fauci pleads the Fifth at Senate hearing on COVID-19 (FULL)

この公聴会は、米上院国土安全保障・政府問題委員会(委員長:共和党のランド・ポール上院議員)が、元国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ氏を召喚状で呼び出したものです。目的は、COVID-19起源やパンデミック対応に関するファウチ氏の役割について証言を取ること。特に、武漢ウイルス研究所へのgain-of-function研究資金提供の有無・実態、ラボ漏洩説の可能性を隠蔽・抑圧した疑惑、過去の議会証言での虚偽説明の疑い、日記公開で浮上した私的見解と公的発言の食い違いなどを解明しようとしました。ポール議員らは「アメリカ国民が答えを得る権利がある」と主張。
結果として、2026年7月29日の約3時間の公聴会で、ファウチ氏は開会声明でポール議員の「執拗な起訴執着」を批判した後、憲法修正第5条(自己負罪拒否権)を100回以上行使し、実質的な質問に一切答えませんでした。「弁護士の助言に従い、修正第5条の権利に基づき回答を辞退する」との定型句を繰り返すのみ。バイデン前大統領の事前恩赦(2014〜2025年の行為対象)がある中で、偽証リスクを避けるための措置と説明。共和党議員は糾弾を続け、民主党議員は権利行使を擁護・エンタラップメントと批判しました。疑惑の科学的解明は進まず、政治的対立が際立った形に。
今後の展開として、ポール委員長は委員会で議会侮辱(contempt of Congress)決議の採決を翌週(8月5日頃)に予定。可決されれば司法省に刑事訴追を照会する可能性がありますが、第5条行使の有効性や恩赦の影響は「裁判所が判断すべき法的問題」とされ、実効性は不透明です。フロリダ州司法長官が調査を表明するなど、州レベルの動きやさらなる記録公開も予想されます。政治的圧力は続く一方、法的処罰に至るかはハードルが高く、真相解明より党派対立の継続が主になると見られます。
ランド・ポール委員長が追求するのは、武漢ウイルス研究所への研究資金提供の有無・実態、ラボ漏洩説の可能性を隠蔽・抑圧した疑惑、過去の議会証言での虚偽説明の疑い、ファウチ博士自身のパンデミック当時の日記公開で浮上した私的見解と公的発言の食い違いなどを解明しようとしたのです。
この公聴会のやり取りから、英語学習者のビジネスパーソン向け重要なビジネス英語ボキャブラリーをご紹介します。
中級~中上級向けで、ニュース・会議・レポートでよく出る語彙です。
英語表現 意味
ビジネスでの使い方・例文
subpoena (n./v.) 召喚状 / 召喚する
“The committee subpoenaed the executive.”(委員会が経営陣を召喚した)
invoke the Fifth Amendment 憲法修正第5条(黙秘権)を行使する
“He invoked the Fifth to avoid self-incrimination.”
self-incrimination 自己負罪
“The right against self-incrimination is fundamental.”
contempt of Congress 議会侮辱罪
“They may hold him in contempt of Congress.”
gain-of-function research 機能獲得研究
科学・規制議論で頻出。技術系ビジネスでも応用可能。
lab-leak theory 研究所流出説
“The lab-leak theory remains controversial.”
preemptive pardon. 事前恩赦
“He received a preemptive presidential pardon.”
stonewall (v.). (回答を)拒否する・石のように黙る
“The witness stonewalled the questions.”
partisan. 党派的な
“The hearing became highly partisan.”
repercussions. 影響・結果・報復
“There will be repercussions for non-compliance.”
accountability. 説明責任・責任を問うことビジネスでも最重要語。
「corporate accountability」
2. 注目すべき表現・文法ポイント
・ “On the advice of counsel...”「弁護士の助言に従い…」→ 公式・法務シーンでよく使う定型句。ビジネスでも「On the advice of our legal team…」と応用可能。
・ “I respectfully decline to answer...”丁寧に拒否する表現。ビジネス交渉で「I respectfully decline your proposal at this time」などと使える。
・Passive voiceの多用例: “Fauci was subpoenaed by the committee.”責任の所在をぼかしたり、事実を客観的に述べるときによく使われます。ニュース英語の特徴です。
・ Idiomatic / strong language
・ “unhinged obsession”(異常な執着)
・ “stone-faced”(無表情の)政治・メディア英語では感情を込めた強い表現が出やすい。ビジネスでは控えるのが無難。
この公聴会の後、2026年8月2日、CNNの番組『State of the Union』で、ロバート・F・ケネディ・ジュニア保健福祉長官(HHS Secretary)と司会のダナ・バッシュ氏が激しく対立したインタビューがございました。
https://x.com/bennyjohnson/status/2083914202003951657?s=20
主なやり取りのポイント
COVID対応とファウチ氏への責任追及
バッシュ氏が「トランプ大統領(当時)の下でファウチ氏が働いていたのだから、トランプ氏にも責任があるのでは」と質問。
ケネディ長官は「トランプ氏はロックダウンを早く終わらせたかった」「最大の被害はロックダウンそのものだ」と反論し、ファウチ氏がパンデミックを「誤管理」したと強く批判。ファウチの日記を根拠に「トランプ氏が毎日再開を求めていた」と主張しました。
ワクチン効果と「専門家を信じろ」批判
バッシュ氏が「COVIDワクチンは死亡を防いだ。データが山ほどある」と指摘すると、ケネディ長官は「あなたはオウムのように繰り返しているだけだ(You’re repeating like a parrot)」と激しく非難。
「あなたは『専門家を信じろ』と言うばかりで、自分で科学を読んでいない。今わかったのは、専門家だったファウチ氏がすべてについて嘘をついていたということだ」と発言。マスク、ソーシャルディスタンス、自然免疫、ワクチンの感染予防効果、起源などについて「ファウチは嘘をついていた」と繰り返し、CNNの当時の報道を「プレスの職務怠慢(press malpractice)」だと批判しました。
麻疹流行とワクチン懐疑への責任
バッシュ氏が「あなたがワクチン懐疑の象徴的存在だから、麻疹流行に責任の一端を認めるか」と追及。
ケネディ長官は「絶対に認めない。国際的な流行で、アメリカは他国よりましだ」と拒否。一方で「麻疹ワクチンは打つべき」と明言し、カメラに向かって推奨する場面もありました。
さらにワクチンと自閉症の関連研究を求める議論に発展し、双方が激しく言葉を重ねました。
全体のトーン
約15〜22分間にわたり、互いが話を遮り、声を張り上げる激しいやり取りになりました。ケネディ長官は「あなたの仕事は真実を伝えること」「権威に対する強い懐疑心を持つべきだった」とメディアを批判。バッシュ氏は「私は攻撃しているのではなく質問している」「事実でないことを流したくない」と応戦しました。
背景と反応
ファウチ公聴会(黙秘)の直後だったため、「専門家が嘘をついていたのにメディアが盲目的に追従した」というケネディ長官の主張が、一部で「CNNの信頼低下」の象徴として拡散されました。
CNN側は「ダナ・バッシュはベテラン記者としてニュース価値のあるインタビューを行った」と擁護しています。

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