先週デラ・クルーズで一番大切なのはミッションであることを申し上げま した。
「ミッションなんて言葉の遊びをして何になるんだ!」などと前に勤めて いた会社のプレジデントに言われた事があります。たぶん、読者の皆さんも先週の内容だけだと何が重要なのかわからなかったのではないでしょうか。
実は非常に重要なんです。だから今日は少し、みなさんにわかってもらってあなた自身、そしてもし、お子さんをお持ちであればお子さんにミッションを作ってもらいたいと思っています。
ミッションとは言い換えれば、
・自分たちは何のために仕事(勉強、家庭生活)をしているのか
・何を目指して仕事(勉強、家庭生活)をしているのか
これをはっきりさせる事です。
そして、自分自身の目的をはっきりさせたら、今度は何年後までにどのような事を達成するんだ、というビジョンを明確にします。
ちょっと図解してみるとミッション、ビジョンとは
ミッション ← ビジョン ← 中期計画 ← 年度計画
こんな形になっていて、究極の目標なんですね。
デラ・クルーズでいえば、
「日本人の誰でもが英語でコミュニケーションできるようになる英会話サービスを提供する」
のが、私たちのミッションなのです。
残念ながら、現在の日本の英会話スクール業界というのはあまり評判がよくありません。
だから、だまされるんではないか、ぼられるんではないかなどと心配することなく、また、上達しないんではないかとの不安も取り除いて、安心して、楽しく、そしてきちんと上達できる英会話のサービスを提供することが私たちの使命と考えているのです。
なぜか?
それは日本を元の輝ける日本に戻したい、将来に夢を持って国民の目がき らきらしている日本に戻したいからなのです。
DCECで働いているガヴァネスたちも日本が好きだから日本に来たのだし、日本で働いているのでその日本が元気になって欲しい、自分達の国のことも知って欲しい、自分達の国との関係も強くしたい、そして自分達の国にも貢献したい、そんな気持ちで頑張っています。
現在の日本の問題点は極言すればみんなが明確なミッションやビジョンを持っていないからだと思っています。
かつての日本を見ると皆確固たるミッション(夢、志)を持っていました。
明治維新を主導した志士たちは、皆それぞれが「日本をこのようにしなければいけない」というビジョンを持ちそれに向かって命を懸けて奔走したわけです。現在の日本人に人気のある坂本竜馬は、土佐藩の下級武士の子として生まれたが、日本の将来を憂い脱藩。
関が原以来の怨念を持ちつづける薩摩と長州を説得して薩長同盟をなし、その後の日本の流れを形作ったのは皆さん知っての通りです。そして暗殺されたのがわずか33歳のときでした。
幕末ばかりではありません。戦後焼け野原からスタートした日本を世界の経済大国にまで成長させたのが、池田勇人の10年で日本の国民総生産を倍増させるという所得倍増計画。このような明確なビジョンによって、日本人に将来に対する夢と希望を持たせてくれました。頑張れば、明るい未来が待っていると思えばこそ、人は頑張れるのです。
振り返って現代はどうでしょうか?
だれか明るい将来ビジョンを描き、頑張れば将来は明るいよ、と言ってくれていますでしょうか?
残念ながらみんな将来に対する不安をあおり、消費税率アップだ、高齢者の受け取る年金を下げて世代間格差を無くすんだ、などと対症療法をあげているだけです。
日本人は、元来まじめで高い倫理観を持っています。”ラストサムライ”のなかで描かれた武士道は、フィクションではなく私たち日本人の魂なのです。
万延元年(1860年)、明治政府が誕生する八年前の春、江戸幕府が日米修好条約の批准のために、はじめて外国に派遣した「遣米使節団」の一行をむかえたアメリカ人たちの驚嘆が記録に残っています。
アメリカ人たちはそれ以前に中国人を見ていたが、日本人を見るのはこれが最初だった。彼らは、顔をまっすぐ正面に向け、背筋をピンと伸ばしたサムライの姿に、他の外国人とは比べることのできない“気品のよさ”を 発見するのだった。
使節団は、正史である新見正興を筆頭に、福祉村垣範正(のりまさ)、目付小栗忠正(ただまさ)ほか数十人。彼らの備えた実力、態度、風格、見識、知性、礼儀、節度などがアメリカ人を魅惑し驚嘆させたのです。
アメリカ人は、「この時期に小栗のような人材が日本にいる事が幸運であり奇跡だ」と賞賛したと言う。
その日本人が時代を経て、世界の経済大国になったあと日本を代表する人材は世界から尊敬されているのでしょうか?
前首相の森総理の”Me too" 伝説を聞くと遣米使節団と比べるべくもない 劣化を感じます。
それは、クリントン大統領を迎えたときにおこったのです。
秘書官が事前に森首相に英語での挨拶を以下のように教えました。
首相 "How are you?"
大統領 "Fine, thank you. And you?"
首相 "Me, too."
もう中学生が最初に習うような基礎的なやりとりですよね。
しかし、これが実際の場面では以下の様になってしまったそうです。
首相 "Who are you?"
大統領 "I'm Hillary's husband."
首相 "Me, too."
・・・・・・。
ミッション、ビジョンは子供にも絶対的に必要です。
現在は子供に「将来はどのような人になりたいのか? 何をなしたいのか?」
を問いかける事が欠けています。
結果として目的と手段が逆転してしまっています。
本来であれば、
「私は将来、ビジネスを勉強してベンチャービジネスを起し、世界に貢献するんだ。そのためには、起業家を輩出しているスターフォード大学に進むんだ。」というように進路を選ぶのであれば素晴らしい選択になるのです。
ところが親が
「勉強をしなさい。いい成績を上げて東大に入りなさい。」
というように叱咤するので東大に入るのが目的になってしまいます。するとたとえ、幸運にも東大に入ったとしても、それで目的を達成してしまい、その後何をしたらいいのかわからない、そして結局ニートになってしまう、という事が起こっているのです。
あなた自身はいかがですか?
あなたは、今現在何のために頑張っているのですか?
そして、5年後、10年後はどのような事を達成していたいのですか?
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