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English & Business TIPS 2005.2.26 |
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自分の身は自分で、英語で守る!?
「三菱UFJ6000人削減」
「個人消費回復で遅れ」
これはともに最近の日経の見出しです。
この二つの見出しが、現在の日本の経済の状況、ひいては私達個人個人の将来を占う上で非常に重要な意味合いを持っていることにお気づきでしょうか。
そうです。最近の新聞を見ていると企業の業績が過去最高益、バブル時の利益を超える・・、などとの文字もみられ、なんとなく景気が良くなっているのかな、とはいえ自分の実感では景気良くないな、と思っている方が多いと思いますが、その通りです。
利益はすべて企業に集まり、しわ寄せがすべて個人に来ているので個人消費が盛り上がらず景気が良い感じが全くしないのです。
会社関係ばかりでなく、社会保険は毎年上がり、税金もすでに昨年から配偶者特別控除がなくなり、今年から定率減税が縮小されるなど、これでもかというほどに次々手取りが減っていきます。
三菱とUFJが合併し、最大のメガバンクができる一方で、そこで働く人々はリストラされ合併の恩恵に与れない。そして、西武鉄道のケースでわかるように社長といえども企業の犠牲者になるのです。
そう、この事から、これからの日本では自分のキャリア形成は組織に頼るのではなく自分で作っていくものだという意識に早く変えたほうがいいという事がわかるのではないでしょうか。
では、どうすればいいのか?
やはりひとつの必須条件は「英語を自由に使えるようになること」でしょう。そして、世界で戦えるスキルを身につけ、自分の市場価値を上げていく。さもなければ、これからいつ自分がリストラの対象になるか、戦々恐々として人生を送って行くのはつまらないですよね。
(現実、韓国では英語ができないとリストラ、なんてことも始まっているよ うです。)
ここで元米国野村證券社長で、その後世界銀行グループの多数国間投資保証機関MIGAの初代長官、そして日本政府の経済企画庁長官などを歴任された寺澤芳男さんのインタビュー記事「今、日本人に問われる『独立自尊』の精神」(出典:財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会発行『GLOBAL
MANAGER』20号)から少し引用させていただきます。
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寺澤芳男 株式会社東京スター銀行 取締役
〇いまだに真の国際人になりきれない日本人
留学後も日本と米国を行き来し、一貫していわゆる国際畑を歩みましたが、そこでは多くの日本企業が、いわゆる国際化を謳いながらもDomesticで画一化されているということをつくづく感じました。例えば役員会一つとっても、全員が日本人でしかも男性ばかりの企業も多い。ところが米国の金融機関では、少なくとも女性の役員が三分の一ほどはいて、人種もまちまちなのです。また会議の内容も、米国では、まさに口角泡を飛ばして議論を戦わせますが、日本では事前の根回しが利いていて、実質的な議論をすることがほとんどありません。・・・(中略)
こうしたことなども考えるに、私は正直なところ、当時から「日本人が真の意味での国際人になるのは相当に難しい」と感じていました。・・・(中略)
その理由の一つは、やはり語学力でしょう。・・・(中略)
国際会議などで日本人同士が固まっているのは、昔も今も変わらない光景ですが、中国人や韓国人といったアジアの人々は、そうした場でも英語の
Native
Speakerと堂々と渡り合っている。また、例えば韓国の大学では、日本人の学生が想像できないほどの実に厳しい英語のトレーニングが行われています。韓国では、どんなにいい大学を出ていても、英語とコンピュータが使えなければまともな就職はできません。日本のように、東大を出ていさえすればOKという状況とはまるで違うのです。
私の望んでいる英語の水準が高すぎるのかもしれませんが、少なくともグローバルに活躍できるリーダーやマネジャーを目指すのであれば、最低限Native
Speakerと対等に議論できる英語力は身につけておくべきでしょう。
〇優秀な人材ほど自分のキャリアは自分でつくる
米国野村の社長時代、社員との関係をオープンにするため、私の部屋の扉は常に開けてありました。ところが、話があるといって部屋に来る社員のなかに、後ろ手で扉を閉める人がいるわけです。そうした場合、話というのは十中八九、退職願い。しばしば「今度、〇〇社からスカウトされまして・・・・・・」と切り出されました。日本の証券会社のなかでも厳しいといわれる野村の仕事に耐え、しかもMBAをもっている。そんな優秀な人材なら、米国企業も当然のように欲しがります。・・・(中略)
彼らがなぜ会社を移るのか。・・・(中略)
しかし、なんといっても彼らに共通するのは、自分を商品に見立て、人材マーケットに出して自分の価値を知りたいという欲求が強いということです。いずれにせよ、優秀な人材ほど将来を見通して、自分のキャリアは自分でつくるという傾向が強いように感じられますね。
〇頼るべきは組織でなく自分
福沢諭吉は、私が尊敬する人物の一人ですが、彼の戒名というのは「独立自尊居士」。私はこの「独立自尊」という言葉に非常に感銘を受け、折あるごとにその意味を考えています。似たような意味の言葉に、「自己責任」がありますが、これは英訳するとSelf
Responsibilityで、実は英語としてはあまり使われない。Self Respect もしくは Self Reliance
とも訳される「独立自尊」が、国際社会でこれからの日本人に問われる最大のキーワードだと私は認識しています。 私は私なりに、日本の将来について憂えているのですが、それは政治でも経済でもなく、ひとえに教育についてです。そして、この教育の根幹となるテーマも、まさに「独立自尊」であると考えています。
英語力一つをとってもほかのアジア人との差がますます広がる一方の現状を見るにつけ、日本のグローバル化は今もって「日暮れて道遠し」の感を抱かざるを得ません。大企業でさえ潰れないという保証はない今の時代、頼るべきは組織ではなく自分。グローバルマネジャーを志す人は、「独立自尊」という言葉を常に胸に秘め、真に国際社会に通用する力を自らで養っていってほしいと切に願っています。
出典:財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会発行
『GLOBAL MANAGER』20号
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